第2章 第1章~『暇』からの脱出~
何時間経っただろうか。わたしはようやく目を覚ました。
目の前にいたのは数時間前に見たお兄ちゃんといわれたあの人がいた。
夢でも幻でもなかったのだ。
和「あっ!目覚めた?いきなり倒れるからびっくりしたよ!大丈夫?」
貴「はい・・・。大丈夫です。」
大丈夫ではない。いきなりできた兄に困惑を隠せない。
和「早速なんだけど、香凜ちゃんさ~、テレビに出てみない?」
貴「・・・えっ?」
和「だから、テレビに出てみない?昔みたいに・・・」
そう、わたしは大学に入学する前と卒業してから1作ずつ出ていたときがあった。
名演技が評価され、新人賞をもらったこともあった。
しかし、マスコミに追われ、恐怖のあまりアメリカに飛び立ったのだ。
卒業してからも暇になり、再び出てみたが、ここ1年仕事がくることはなかった。
でも、正式にデビューすればそんな恐怖にあうこともないのだろうか。
貴「・・・考えさせてください。」
和「よかった。」
貴「えっ!」
和「1年前にあったとき、この作品が終わったら普通の生活に戻るって言ってたってリーダーに聞いていたから・・・」
貴「そうですか。」