第1章 はじまりの春
私の席は窓際の一番うしろから
二番目っていう
すごくいい席だった。
席につくと
もう何人かで会話をしていて。
ドキドキしていた。
すると通路をはさんで
となりの席の
かわいい女の子と目があって。
目がくりくりしてて
お人形さんみたいなこ。
その子は決心したように
息をすった。
『は、はじめまして!
私、有田まゆっていいます
よ、よろしく!!』
ふわふわした見た目とは
正反対に
ハキハキしゃべる子だった。
「こちらこそ、よろしくね!」
それからまわりの子たちとも
仲良くすることができて、
いい感じじゃ
ないかなぁー(笑)
なんて、思ったり。