第7章 * "Great King"
「しゅ…守護神…!?」
「かっこいい!」
”守護神”ということは守備の要、リベロで間違いないだろう。
安定したレシーブ力を誇る澤村先輩に守護神とまで呼ばせるほどの実力者が居るなんて。
日向も羨ましそうに目を輝かせている。
早く会ってみたいけど、”戻ってくる”ってどういうことなんだろう。
「なんだ、他にも部員居るんですか!」
「……うん 居るよ」
影山くんの何気ない問いかけに、菅原先輩は少し間をおいてどこか浮かない表情で答える。
その表情の奥で何を思ったのか
烏野の”守護神”が何故、今ここに居ないのか。
私には分からないけれど
軽く踏み込んじゃいけない、そんな気がした。