第3章 *Place to stay。~Necessity~
―土曜日―
朝、いつもより早く目が覚めた。
朝ごはん食べて、顔洗って……服は制服でいっか。
よしっ、準備バッチリ!……………なのに
「時間教えてもらってないじゃん!!」
一体何時に行けばいいのだろう。
肝心な時間を聞くのを忘れていた。
「悩んでても仕方ないし……行くか」
大体いつも学校へ行く時間帯はこの頃だ。
第二体育館にも、誰かしら人は居るだろう。
「行ってきまー…す…っ!?」
勢い良く家を出る。と同時に私の目の前に現れた、黒縁メガネの男の子。
「…そんなに警戒しないでよ」
「な…っ、ビックリしただけですし!」
そう、それは昨日日向くんたちに突っかかってた、月島 蛍。
「ふーん…どうでもいいけど。じゃあね」
昨日も思ったけど、感じ悪いな。
フッと馬鹿にしたように笑われて少しイラッとする私を横目に、月島くんは足を進めた。