第2章 *Reencounter。
帰り道、日向くんと私は沢山のことを語り合った。
バレーの話もしたし、お互いの家の話もした。
日向くんには妹がいるらしい。きっと日向くんと一緒で無邪気で可愛いんだろうなぁ。
私の家は烏野高校から近いので、楽しい時間はあっという間だった。
「あ、ここだよ。私の家。
今日は本当にありがとう、日向くん」
「ううん、おれの方こそ
こんな遅くまで練習付き合ってくれてありがとう!」
「どういたしまして!
それじゃあ…またね」
そう言って玄関に手を掛けようと腕を伸ばしたとき、「そうだっ」と何かひらめいたかのような日向くんの声が聞こえた。
「明日、谷口さんも来てよ!
第二体育館で待ってるから!じゃあね!」
「えっ、ちょ………っ」
私が振り返ったときには、彼はもう数m先で自転車に乗り、遠ざかっていた。
明日、第二体育館……。
さっきの月島くんたちとの会話と、何か関係があるんだよね、きっと。
とりあえず、今日は何も考えないで早くお風呂に入って寝よう。
明日になれば、きっと分かるだろうから。