第7章 あなたの想い
銀「出かける前にな、ガキの親のお偉いさんから連絡あったんだよ。」
凛「え!?」
銀時によると、子供の父であるその政府要人は危険な任務についていたらしく、子供だけでも危険から遠ざけようと、愛人の子に預けたらしい。
任務を終えたが、その際に正妻を亡くした。
正妻は遺言として「我が子と育ててくれたあなたの愛人さんを呼び戻してあげて。苦労ばかりかけてしまったおわびをしてあげてね。」という言葉を残したらしい。
それでこの二人を引き取る旨を伝えてきたのだ。
子供が万事屋にいた事は、子供を尾行させていた部下から聞いたとの事だった。
銀「ま、このざまじゃこの女は戻れないだろうけどな。」
母「…ちくしょうっ!!…でもこの1000万さえあれば…」
銀「ばーか。中身見ろ。」
母「え!?」
慌てて中身を確認すれば、そこにあったのは札束ではなく…
銀「札の大きさに切ったチラシ、1000万枚だ。1000万も金が用意出来る位なら万事屋なんてしねーよ。」
女は涙を流して崩れ落ちた。