第6章 復讐の念
夕食も滞りなく終わり、凛も神楽も風呂に入る。
交替して銀時も風呂に入った。
銀「薬塗るから起きとけよ。背中、塗りにくいだろうからそこだけ塗ってやる。薬は棚の上だ。」
風呂に行く前にそう言われた。
凛は銀時があがってくる前に背中以外で塗れる所を塗っておく事にした。
寝室に行って布団を敷き、座って寝間着の上を脱ぐ。
さらしを外して…マジマジと自分の体を見た。
あちこち傷痕がある。
どれも戦いでついた勲章などではない。
すべて屈辱の跡だ。
凛はビンから薬を指の腹に取り、まるで恨みを一つ一つ抑えるかのように傷に薬を塗っていった。
腕と足と体の前の部分を塗り終わった頃に銀時が風呂からあがってきた。
銀「入るぞ。」
凛「あ、ちょっと待って。」
凛はさらしはつけずに寝間着を羽織り、襖に背を向ける。
凛「いいよ。」
凛の言葉を聞いて銀時が寝室に入ってきた。