第6章 復讐の念
銀時にも誰にも明かしてはいないが、今まで必死に生きてきたのは死が恐いだけではなかった。
自分をこんな目に合わせた天人、ひいては彼らの上陸を許した政府が憎くて、なんとか復讐したいと思っていたのだ。
高「凛、どうだ。俺について来ねぇか。」
凛「え?」
高「俺はこの国ひっくり返すために色々策を練ってる。目的はほとんど同じだろ。銀時の所よりよっぽどお前の夢に近い所にいるぜ。」
凛「……。」
高「それとも、銀時の所を離れたくない理由でもあんのか。」
凛は悩んだ。
確かに高杉と共に行けば、自分の復讐の目的を果たす事が出来る。
危険に晒されるのは百も承知。
だが、そんな事はどうでもいい。
凛「…なぜ渋るのか、自分の中でもはっきり理由が分からないの。今すぐに返事は出来ないわ。」
正直な気持ちを言った。
高杉は少し顔をあげて凛を右目でヒタと見据えた。
凛は目をそらさなかった。