第6章 復讐の念
凛が話終わると、高杉は少し考える素振りをした。
そして凛に問いかけた。
高「銀時に俺の事は聞いたか。」
凛「概要は。あなたが今過激派攘夷党の鬼兵隊総督として指名手配されてるのは知ってる。」
高「ふん…ここには警察は呼ばなかったのか。」
凛「一応昔の馴染みだもの…それに、あなたがどれほどの悪事を働いたのかまだよく分かってないし。」
高「悪事ねぇ…ククッ…」
凛「何笑ってるのよ。」
高「いや…今俺がやってる事が悪事っつーなら…お前が今望んでいる事も悪事じゃねぇのかと思ってよ。」
凛はギクリとした。
凛「どういう…」
高「お前が今まで必死こいて生きてきたのは、今の政府とそこらへんを偉そうに闊歩してる天人共に復讐したいからだろ。」
凛「…。」
高「何も驚く事はねぇさ。俺も同じようなモンだ。同じ匂いを感じただけよ。」
凛「高杉…あんた…何が目的なの。」
高「この世界をぶっ壊す。そのあとは世間様の望む通り地獄でもどこでも行ってやるさ。」