第5章 変化
━ 銀時side ━
月詠と日輪には見抜かれていた。
去り際
日「好きな女は泣かせちゃだめよ♪」
やら
月「これを機に、ぬしもまともな男になれ。安心しろ。彼女は見るからに上げまんじゃ。」
やら言われた。
俺自身、凛に惚れているのだと気付いたのは最近だというのに…。
その愛しい女と帰る途中、凛はやけに食いかかってきた。
どうしても日輪と月詠との話が気にかかるらしい。
教えてたまるか!!
まだ何も心の準備が出来ていねえんだ。
それに…凛の心の傷も完全に癒えたわけじゃない。
もう傷付かせたくはないんだ。
だが何を言っても凛は問いただしてくる。
ちくしょう。
ここは大人しく引きやがれ。
俺は…お前が…愛しくてたまらないんだ。
まだ凛の文句は止まらない。
凛の言葉に返事をする度に、お前の事が大事なんだ、と想いを募らせていく。
エレベーターに乗っても終わらない。
俺は、二人きりというシチュエーションとすぐ隣からするいい香りに我慢出来なくなった。