第5章 変化
日「でもその人は医者じゃない。それに…色々内密な方法で薬を仕入れてるの。その薬は抜群に効くわ。でも世間にバレたら絶対狙ってくる人がいるだろうからって門外不出にしているの。」
たかが一般人の凛の為にその薬を譲ってもらうのは無理そうだ。
凛「仕方ないよ、銀さん。私は構わないから。気にしてくれただけで充分よ。」
銀「どうかそこを何とか出来ねえか。」
銀時はなお食い下がる。
日「門外不出と言ったでしょ。」
日輪の言葉に銀時が苦い顔をする。
そこで日輪はふっと笑った。
その顔を見て銀時は理解した。
そしてニヤリと笑う。
銀「門外不出の事を教えてくれたっつー事は紹介してくれるって事だな?」
凛「え!?」
見れば月詠も微笑んでいる。
月「吉原の救世主の頼みじゃ。断るわけがなかろう。」
銀「助かるよ。よかったな。」
銀時はそう言って凛にニカリと笑った。
凛「ホントに…ありがとう。」
凛はまた泣きそうになった。
ここまでしてくれる人達に…何から何までしてくれる銀時に、感謝の気持ちでいっぱいだった。