第5章 変化
源外のじいさんの所を去った後、二人は吉原に行った。
凛「吉原ってこんな所なんだ…初めてきた…」
銀「そりゃ女のお前が来たことあったらビックリだわ。」
凛「でもここに何の用が?」
銀「まあ…色々あんだよ…」
凛の為に医者を探しに来たと言えばどうせ拒否されると思って、銀時は敢えて言わなかった。
凛「なに?いやらしー事しに来たの?」
銀「違ぇーよ。」
凛「まあ…銀さんの事なんてどうでもいいけど。」
その言葉に少し肩を落とす銀時。
そこまできっぱり言わなくてもいいのではないだろうか。
凛「あ、銀さん。あの人すごい別嬪さん!!」
凛の言う方を見れば、そこには吉原の番人、死神太夫こと月詠がいた。
銀「お、いたいた。」
月「なんじゃ、銀時か。久しぶりじゃの。元気にしておったか。」
銀「相変わらずだよ。今日はおめーに用があるんだ。」
凛「え、銀さん知り合い?」
月「この女子(おなご)は何者じゃ。」
銀「今ウチで住み込みで働いてんだ。」
凛「あ、一ノ瀬凛と言います。」
月「月詠じゃ。この吉原の警備、百華の頭を務めておる。」