第5章 変化
源「まず、それはあくまで薙刀だ。木刀としての威力は洞爺湖の足元にも及ばねぇ。気をつけな。」
凛「はい。」
源「んで、組み立て方だが、一々手動で組み立ててたら時間かかっちまって戦うどころの騒ぎじゃねえ。」
凛「ふんふん。」
源「そこで、だ。この柄の部分をちょっと捻ってそのまま振りきれば…」
ブンッとじいさんが木刀を振るとギュンっと刀が伸びた。
源「こうやって薙刀になる。持ち手は勝手に固定されるから安心しな。」
凛「おおー!!」
銀「でも刃の部分はどうすんだ。ちと小せぇぞ。」
源「木刀型にするためにちょっと削ったからな。だが、刀に使った金属を普通のとは違うのにしてある。切れ味はそこらへんの刀よりいいぞ。」
凛「わぁ!!凄い…。戻す時はどうするんですか?」
源「伸ばす時と同様、捻って傘を閉じるみたいにすりゃ元に戻る。」
凛「なるほどなるほど。」
かなりの出来に凛はかなり満足している。