第1章 出会い
銀「暴れんな。痛い目見んぞ、コラ。」
勿論痛め付ける気など毛頭ない。
ちょっと一発ゲンコツ喰らわせて大人しくさせるつもりだった。
だが、ギョッとした少女は意外にもすぐに大人しくなった。
銀「そーそー…暴れたって俺からは逃げられねぇよ。」
地面に落ちていたジャンプを拾い上げて、銀時は少女に向き直った。
だがそこでふと、少女の様子がおかしい事に気付いた。
先程までウザいくらいに暴れていた少女が、今は地面に座りこんでうつむいて震えている。
その姿の変わり様に驚いた銀時は、しゃがみこんで声をかけた。
銀「おい、何震えてんだ。」
「ひっ!!」
恐がり方が尋常じゃない。
銀「恐がってんじゃねぇ。どうしたってんだ。」
「…あ……も……を………か…」
銀「あ?」
「あんたも…私を…ヤるのか…」
突拍子もない言葉に銀時は目を丸くした。