第11章 私の気持ち
銀「…ごふっ…うるせぇ…耳元で叫ぶなよ…」
銀時がうっすらと目を開けた。
凛「!!…い…生きてる…」
銀「ったりめぇだ…主人公がここで死んでどうする。」
痛みに顔を少し歪めながらも、銀時は身を起こした。
銀「それよりおめぇ…さっきの…」
恥ずかしそうに凛をちらりと見る銀時。
凛は自分が何と言ったか思い出して顔を一気に赤くした。
凛「え、何の事っ?なんか聞こえた?空耳じゃない?」
銀「とぼけんなよ!!汗」
銀時は正面から凛を見据えた。
銀「……さっきのは本気か…?」
凛「……………。」
凛は恥ずかしながらコクンと頷いた。
凛「銀さんが死ぬかもって思ったら…すごく悲しくなって……まだそばにいたいのに…愛しいのに…って…思って…」
俯いて最後の方はボソボソとほとんど聞こえないくらいになった。
その姿に銀時はニヤリと笑う。
銀「そうだな。凛ちゃんは実はドMだからご主人様が必要だもんな。」
凛「…調子に乗らないで。」
凛はキッと銀時を睨んだ。
銀『顔赤らめて睨まれてもねぇ…あーやべ…ニヤける…』