第11章 私の気持ち
すぐに凛は懐にしのばせていた紙を取り出し、開いた。
そこには
私はあなた達を助けに来ました。
協力してください。
天人達にバレないように静かにしていてね?
壁に穴を開けるからこの牢の隅に寄ってください。
と書いてある。
凛はそれを牢の中にいる子供達全員にコソコソと順番に見せていった。
番人はまだウトウトしている。
子供全員が隅に寄った頃、ちょうど爆発音がした。
ドーーーーーーン!!
番人「!?な、なんだっ!?」
目を覚ます番人を凛は背中に隠していた木刀で気絶させた。
そしてすぐに壁をぶち抜く。
牢は少し高い位置にあったが、真下で百華の者達が待機していた。
凛「この穴から飛び降りて!!下には味方がいるから大丈夫!!早く!!」
子供達は恐そうにしていたが、一人飛び降りれば二人、三人とどんどん飛び降りていった。
天人「何してやがる!?」
どうやら見回りにきた天人に気づかれたようだ。
凛「あんたの出番はここでおしまいよ!!」
一発で天人の意識を沈めた。
そしてすぐに牢をぶち破り、連れて来られた道を辿って銀時達の元へ走った。