第10章 思い出を抱いて
万事屋に戻ってすぐ、ソレは凛の手元に置かれた。
新「凛さんへのプレゼントです!!」
神「有り難くもらうヨロシ!!」
それは…いつも眺めていた薄桃色の着物だった。
凛は驚いて目を見開いた。
凛「な…んで…これを…?」
銀「おめー…最初に着物買いに行った時からこれ気にしてただろ。」
新「だから銀さんが呉服屋の店主に頼んでとっといてもらったんですよ。」
神「大きさも今着てるのと同じって言ってたアル♪」
得意気にニコニコしてる二人を前に、凛は動けなかった。
反応のない凛に神楽が聞く。
神「凛ちゃん、嬉しくないアルか?」
凛「いや!!嬉しくないとかじゃなくて…その…」
何て答えようか迷っていた所で銀時が口を開いた。
銀「何を迷ってんのか知らねぇけどよ、もうおめーは前向いて歩き始めてんだ。…過去から逃げるな。」
凛は目を見開いた。