第10章 思い出を抱いて
最近、凛は昼過ぎに近くの公園に行くのが日課となっている。
そこにはたくさんの元気な子供達がいて、遊び相手になっているのだ。
今日も例にもれず公園で子供達と遊んでいた。
夕方になって、そろそろ夕飯の支度をしに万事屋に戻ろうと思った時。
銀「おーい。帰ってこーい。」
見れば珍しく万事屋メンツが総出で迎えに来ていた。
新「凛さーん。そろそろ夕飯の準備しましょー。」
神「早く帰るネ!!もうお腹と背中がくっつくアルー。」
本当に家族みたいだ。
嬉しくて凛はニコッと微笑み、子供達に向き直る。
凛「ごめんね。お姉さん、今日はもう帰らなきゃ。」
そう言うと、一人がとんでもない事を言ってきた。
子1「あの男のひと、姉ちゃんのコイビト?」
凛「なっ!?」
子2「もしかして旦那?」
子3「神楽ちゃんが言ってたフリン相手って人かなぁ。」
神楽は一体何を教えてるのか…。
とにかく凛は慌てて否定する。
凛「そ、そんなんじゃないわよっ!!じゃっ、またねっ!!」
焦って小走りに銀時達の元へ戻った。