第9章 甘い香りはキケンな媚薬(銀時side)
凛は布団にくるまり、布団をギュッと握りしめながら震えていた。
銀「おい、大丈夫か。」
俺は頭にそっと手を置いて問いかけるが、苦しすぎるのか返事はなく唸るばかり。
凛「…がっ…はっ…う……」
零れた涙を親指で拭ってやり、凛に聞く。
銀「どうする?その薬は一回イッとかねぇと苦しいままだとよ。どうしても触られたくなければ何もしねぇ。そばについててやるだけだ。」
凛は涙で潤んだ目を俺の方へ寄越し、片手を伸ばしてなにか呟く。
銀「なんだって?」
顔を寄せて問いかければ
凛「…助けて…銀さんっ……」
そう言って俺の顔をグイと引き寄せてキスをしてきた。
少し、涙の味がした。