第9章 甘い香りはキケンな媚薬(銀時side)
俺はいつもの羽織を上だけ脱ぎ、凛を抱え上げ胡座の上に座らせて凛をしっかり抱いてキスをする。
凛「んっ…」
舌を口の中に捩じ込むと、凛は体を強張らせた。
しばらく口と舌を堪能し、息苦しくなったのか少しもがいた凛から口を離す。
混じりあった唾液が俺と凛の口に橋を掛け、プツリと切れる。
銀「恐いか?」
凛の体が震えている。
薬が効いているとはいえ…体に染み付いた記憶はなかなか消えるものではない。
凛「だっ…大丈夫…」
そう言って抱きついてはくるが…体が震えたままだぞ、おい。
銀「安心しろ。今目の前にいるのは…俺だ。お前を襲った奴らじゃない。」
優しく背中を撫でれば、凛はホウッと息を吐いた。
深呼吸で自分を落ち着かせているのか。
凛「うん……銀さん甘いいい匂いがする…」
凛は俺の首元に顔をうずめた。
それ反則だろ!!可愛すぎんぞ、おい!!
頑張れ、俺!!
ここでただの獣と化したら嫌われるのは必然!!
それだけは回避!!
耐えろ!!俺ぇぇ!!!!