第9章 甘い香りはキケンな媚薬(銀時side)
雑貨屋を出てすぐ右に細い路地がある。
少し薄暗く、人がちょっと隠れる事が出来るくらいだ。
俺はその路地へ入っていった。
新「銀さん?凛さんはどうかしたんですか?」
新八と神楽が後に続く。
見れば、ポリバケツに入れられていたゴミが散乱し、明らかに誰かがもみ合った形跡がある。
銀「もしかしたら…さらわれたかもしれねぇ。」
神「またアルか!?」
銀「だが今回は、どうやら無理矢理みてぇだがな。」
白い粉が落ちている一画にしゃがみながら答えた。
その時、聞き慣れた声がした。
山「よ、万事屋の旦那!!」
新「あ、山崎さん。」
神「なんだ、ジミーアルか。」
真選組監察方、山崎退。
陰キャラだ。
山「陰キャラ関係ないです!!いや、それよりも、旦那の所の凛さん、厄介な人達に連れてかれちゃいましたよ!!」
銀「なんだと。…知ってる事話せ。」
山「凛さんをさらったのは、俺らが今密かに追っていた、違法薬物を売買している夜露組のメンバーです!!」
面倒な事になってきやがった…。