第8章 私が握る手
銀「そびえ立つ 杉に止まれば 松を見る 黒き翼は 坂を飛び行く 竹之宮」
高「なんだそれは。」
河「この女が言い残した事でござる。だがここには…」
銀「杉に止まるっつーのは高杉の下へ行くって事。松を見るってのは待ってるって事。黒き翼は黒蝶、つまり凛の事。」
新「坂を飛び行くというのは銀さんの下へ行くという事。あと、不自然に残った竹之宮。これは松竹梅を思い起こさせるためのもの。」
神「あの手紙の中には松と竹で梅がなかったネ!!」
銀「んで、江戸で梅という名の店を探したらここぐらいしか無かったってわけよ。」
新「凛さんは銀さんがきっと来ると信じていたんですね!!」
来「っく…この女!!」
凛に飛びかかろうとするまた子を高杉が止めた。
高「おい、待て。…結局どっちにつくかはこいつ次第だろ。」
全員の目が凛に向いた。