第2章 始まり
そして
ねっとりとしてる舌を這わせてきた
翼「!!……何、してんの」
セバスチャン「いえ……ただ、肌が綺麗だと思いまして」
翼「お前…変態だな……って舐めるのを止めろ。恥ずかしい……」
なぞるように舌を這わされ、その次は首に近づき舌先で舐められる
いくら男同士といえこんな事をやられると無意識に顔が赤くなる
翼「フゥ……で、どっちが執行力、高い」
セバスチャン「そうですね、やはり目のほうが見えるので執行力が高いのは目ですね」
翼「……なら目でいい」
セバスチャン「御意」
…………
翼「目の色が違う……」
契約の印を付け終わり今、鏡で見ていた
今まで黒だった目は紫色になっている
紫色の逆ペンタクルは眼帯で隠すことにした
というより、それしかなかった
セバスチャンに付けてもらう
片目だけだから見えづらいな
セバスチャン「付けているうちに慣れますよ」
翼「ん」
ずっと付けているとなると気になるな
セバスチャン「失礼ながら坊っちゃん」
翼「ん」
セバスチャン「ご両親は大企業の社長をやられていたそうですね。経営は、今はどのように?」
翼「今は、別の人。売り上げは落ちて来ていて何とかギリギリやってる様だけど、きっと来年は赤字で倒産だ」
セバスチャン「坊っちゃん、これは私からの提案なのですが…。坊っちゃん自身が社長をするのはどうでしょう?貴方は西条家のご子息。出来ない事はありませんよね?」
翼「まぁ、出来ないこともない。父さんと母さんの仕事は見た事がある。将来的にも会社を継ぐのは僕」
「けど、出来ない」
セバスチャン「何故?」
翼「僕は子供、行ったところで社員に舐められるに決まってる。それに今は仮社長を決める為の社内争いが起こってる。そんな所で僕に何ができる?」
セバスチャン「出来ますよ」
翼「何を根拠に……」