銀魂かっこいいタイトルつけたら更新できないと思うからごめんね
第15章 SとドSは別物です
るんるん気分でとんかつ片手に帰路へつく
『家族の分』という嘘でおかずだけをGET!
家にご飯はあるからという体で自然におかずのみ注文出来た
ありがとう!知らない男性!
あなたのおかげで私は無事にとんかつのみを手にすることが出来ました!
嬉しさからほんの少しニヤケ顔がこぼれてしまう
早くおうちで食べたいなぁ
「おィ、偽豚」
とんかつかぁ、ビール合うよね
明日仕事だけど一本だけ飲もっかな
「無視すんじゃねェ、偽豚」
なんだろう
聞き覚えのある声が後方から聞こえる
「三秒以内に返事しねェと、その無駄な耳削ぎ落としやすぜィ」
カチャ
刀を鞘から抜こうとする音がした
「いーち…」
数え始めたその声の主は本気で殺る男だ
口調からも間違いなく彼だ
でも自分のことかわからずビクついていた
巻き込まれるのもまっぴらゴメンだ
しかし
「さー…」
2はーーーーーっ!?
もし自分じゃなくてもとにかく今は振り返らなければ!
仮に自分のことだとしたら!
3を言い終わる頃には耳がぶっ飛んでいる!
グルン!!と急いで振り返る
予想通り沖田総悟がそこに居た
私の耳に刀をやって
「っ!!!!」
約束が違うし!!
ていうか私だったの!?
私なんですか!?偽豚って!!
「俺ァ、返事しろっつったんでさァ」
「あ…」
「耳も悪けりゃ、喉も悪りぃのか?この際首から上必要ねぇなァ」
恐くて動けない
声も出ない
「ちょっ!沖田隊長!!やめてくださいよ!!ヤバイですって」
ドSの陰からビビりながらも慌てて止めに来た地味な人
私達を遠巻きに街の人達がヒソヒソと見ている
こんな道のど真ん中で真選組が女に刀向けてたら目立つに決まっている
「刀っ!刀仕舞ってください!」
小声で諭す
「チッ」
露骨に嫌な顔をして刀を仕舞った
「すいません、この人ちょっとヤンチャなだけで。悪い人じゃないんですよ?僕達は街と市民の安全を一番に考えてます!だから悪い人じゃありません!」
「はい…」
何故か敬礼している地味な人
これがヤンチャで済むかっ
真選組は悪人ではないと周囲に聞こえる声で主張する
どうしてこうも次から次へとキャライベントが発生してしまうのか
避けても避けてもやってくるキャラクター達