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銀魂かっこいいタイトルつけたら更新できないと思うからごめんね

第15章 SとドSは別物です


華子が街へ出かけて何を食べるか考えている頃

真選組屯所では昨日のバズーカによる請求書に溜息をつく土方が居た


「はあぁ……ったく」


カチッとマヨネーズ型ライターで煙草に火をつける
肺へ思いきり煙を吸い込んで大きく吐き出す
それは煙を吐き出すと言うより溜息のようだ


「総悟のやつ、なんべん言わせりゃ気が済むんだ」


イライラと片膝を貧乏揺すりする
何度も見てきた弁償要求の請求書を片手に立ち上がり部屋を出た

庭で素振りをする者を見つけ声をかける


「おいっ!山崎!」

「うわっ、はい!すいません!いや今日は違うんです!今休憩時間で!!」


バドミントンのラケットを後ろに隠し必死に弁解する山崎


「あぁん?『今日は』ってどういうこった、切腹してぇのか」

「わわわっ!違うんです違うんですっ!!」


ラケットを後ろ手に後ずさる


「てめぇの切腹は後回しだ。総悟知らねぇか」

「後回し!?後で俺死んじゃうってことですか!?」

「うっせぇな!総悟知らねぇならすぐ腹切れ!」

「すすすすすすいませんっ!沖田隊長ならさっき食堂に…」


目的の答えを聞いた後すぐに食堂へと向かう
山崎がまだ何か叫んでいたが無視した




食堂につき、見回すが総悟の姿は見当たらない
山崎のやつ適当つきやがったな…

その時カタンと小さく音がした
音の鳴ったテーブルへと足を向けると
椅子をいくつか並べた上で寝ている総悟が居た


「おいぃぃぃーーーーっ」

「…なんですかィ、土方さん。ゴキブリでもいやしたかィ。そんくれェで大声出すなんて鬼の副長が聞いて呆れやすねィ。死ね土方」


人をおちょくるためだけに作られたようなアイマスクを外しもせず、寝転がったままで暴言を吐く


「ゴキブリ出てもビビッたことねぇわ!ていうか、またサボってんじゃねぇよ!!」

「は?嘘はいけねェや、土方さん。ゴキブリ一匹でオネエみたいに『いやん!こわーい』とか言ってビビッてたくせに」

「誰の話してんだよ!ぜってぇ俺じゃねぇだろそれ!それよりもっ!!」


ビシッと持っていた請求書を突きつける
アイマスクを首に下げ、椅子に座った総悟の目の前に


「お前これ、またやったな」

「あー、これ。やりましたねィ」


飄々と答える総悟に苛立ちが隠せない

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