• テキストサイズ

銀魂かっこいいタイトルつけたら更新できないと思うからごめんね

第15章 SとドSは別物です


人に紛れて消えていく坂田さんの背中をボーッと見つめたまま、少し高鳴る胸に叱咤した

アブナイアブナイ
危うく一人で胸キュンストーリー始めるとこだった


「ふぅー」


小さく息を吐き出した
胸に感じる小さな何かを体外へと排出するイメージで細く長く
昔から心を落ち着かせる時はこうやってきたのだ

突然のキャライベントから気を取り直して特大スルメをカゴへと入れる
坂田さんとレジや出入口でまた鉢合わせてしまわぬように店内で時間を潰した
気がつけば余計な物もたくさん買ってしまったが無事に帰宅できた


「重っ…」


買いすぎた荷物をドサッと部屋に置く
ビニール袋の跡がクッキリと手首に残っている
ぶつけたり引っ掻いたりするとすぐ赤くなってしまう私の肌は痛々しく両手首に何本もの筋を残した


「またかぁ」


サスサスとその跡を擦ってみるが消えるはずもなく、明日には治るであろう手首を気にせず放置した

購入した物をそれぞれ仕舞い、時計を見ると4時を過ぎていた
ホームセンターへの往復と時間潰しにウロウロし過ぎたからか思いのほか時間が過ぎていたのだ


「食べてない…」


そういえば今日は起きてから何も食べていないことに気づいた
手に入れた麦茶パックを取り出し、やかんでお茶を沸かす
その間に今日のご飯を考える

もうこの時間だと昼どころか夜ご飯に近いよなぁ
朝昼夜兼用だ
三食兼用で食費軽減、ホームセンターで生活用品などもお得に購入


「外で食べてもいっか」


あっという間に終わる休日
せっかくなのでたまにはご飯ぐらいは外食しようと決めた
アラサーにもなると一人で外食になんの抵抗も感じなくなる
恥ずかしさなんてこれっぽっちも感じないのだ

あ、でも10代のときから一人カウンターで牛丼食べてたな
何も変わってない…

湧いたお茶をやかんのまま冷まし終え、また外へと出掛けた
/ 86ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp