銀魂かっこいいタイトルつけたら更新できないと思うからごめんね
第14章 本物のSは人の心を読むのが上手で床上手
OPENしたてとあってか人が多くかなりの混み具合だ
ホームセンターという場所は何故だかウキウキさせる
一番のお目当て、麦茶パックは手に入れた
その他チラシに掲載されていた目玉商品を探しつつウロウロする
トイレットペーパーをGET!
確かあとはお菓子も安かったなぁ
特大サイズのスルメがあったはず…
お菓子コーナー、主に珍味ばかりが並ぶ通路へと入るのに曲がった先で軽く人にぶつかった
混雑していた店内ではあちこちでこんな事が起きている
「っすいません」
カゴが少し当たっただけなので少し会釈して通り過ぎた際、チラッと横目に相手を見た
「「あ…」」
作業服しか見えていなかったのでわからなかったが、銀髪の彼
坂田さんだった
「ど、どうも…」
「お、おう…」
なんで!?なんで会っちゃうかな私ーっ!?
せっかく今日お休みになったのに全然意味なくなったじゃん
ていうか何で、何でこんな団子屋から遠いホームセンターまで来てんの?
しかもこのタイミングで??
この広いホームセンター、この人混みで??
何で会っちゃうかなー!?
「じゃ…」
「っ!おいっ」
止めないでー!去りたいんです私ーっ!!
これじゃ意味ないんですってば!
女将さんの気遣いも水の泡なんです
「神楽が、穴開けたって」
目を合わせぬようにしていると彼のカゴには、大きな糊のような物など修理に使うであろう道具とお得用酢昆布が二袋入っているのが見えた
なんだかんだでやっぱり優しい人なんだな
お得用チョコレートがその倍は入ってるけど
「昨日、なんも聞いてなかったから。その…言ってくれりゃあ良かったのに。さすがにあれは請求するもんだろ」
「…」
万事屋の懐事情を考えるとそんな事出来なかった
でも今、かごの中を見る限りはそこまで切羽詰まっていなかったのかもしれない
それでも関わりを持たない事を優先させた私
この現状に困り果て無言でいると
「昨日はほんと悪かった…。仕事先って団子屋だったんだな」
謝罪に小さく首を横に振り、仕事先についても小さく頷いた
立ち去りたい
ものすごく立ち去りたいけど切り出せない
突然逃げ出すわけにもいかず、どうしたもんかと黙っていた