銀魂かっこいいタイトルつけたら更新できないと思うからごめんね
第14章 本物のSは人の心を読むのが上手で床上手
「ん…」
モゾモゾと布団で寝返りをうつ
どれぐらい寝たかわからずに時計を見ると針は11時を過ぎたところだった
寝まくった…
寝癖でモサモサな頭のまま冷蔵庫を開ける
「あ」
お茶がない
昨夜沸かしておくのを忘れてた
テーブルに置いたままにしていたグラスに少し残っていたお茶を飲み、キッチンでやかんに水を溜める
コンロで火にかけお茶パックを取り出そうとした
「あ」
お茶パック切らしてた
ガクーン…
そうだ、昨夜お茶を沸かさなかったのはお茶パックを切らしていたからだった
起きたら買いに行こうと思っていた
「着替え…の前にシャワー浴びよ」
昨夜はいつもよりお酒が進んでしまったからか、顔が浮腫んでいる
シャワーを浴びたあとスキンケアついでに血流の良くなるマッサージを顔と首、鎖骨と慣れた手つきで終わらせる
「うーん」
こういうのって本人じゃ効果がわかりにくい
誰かに会うわけではないが、年齢的に外出するときはこういう事を気にするようになった
効果に疑問を覚えつつ、手際よく化粧を施す
この世界に来てから数ヶ月過ぎ、着付けにも慣れた
休日用の着物を来て玄関へ向かう
「業務系スーパー?…意外とドンキとか安いんだよね」
この世界ではドン・キホーテではなくトン・キホーテが正しいのだが
歩いていけるお店を思い浮かべつつアパートの階段を降りていく
そういえば昨日は考え事をしていたから郵便受けを確認していない
自分あてに何かが送られてくる事など一度もないのだが、一人暮らしのアパートには男性向けのチラシが毎日届く
放っておけば嫌でもパンパンになってしまうのだ
階段下にある郵便受けを確認すると案の定チラシが詰められていた
そこに混ざって『本日OPEN』と激安チラシが入っていた
「おー、すごい安い」
OPENしたてのお店は大概破格の目玉商品が出る
その中に華子が求める麦茶30パック入りが載っていた
少し距離はあるが行けなくもない
「ついでにトイレットペーパーも買お」
天気もよく散歩日和
腐らない目玉商品ががたくさん載っていたホームセンターを目指す