銀魂かっこいいタイトルつけたら更新できないと思うからごめんね
第14章 本物のSは人の心を読むのが上手で床上手
「今日の依頼料、あんた持ちにしてくんね?」
「は?」
さすがに声に出た
どの流れでそうなった?
話の流れが全くわからずポカーンと目を合わす
目が合った彼はニヤッと笑う
「ちょうどいいわ。そうしてくれ」
「え?な、なんで」
別に支払うことが嫌なのではない
元々昨日は自分が払うと言っていたのだから
ただ、素直に話の筋がわからなかった
「じゃ」
「っ!え!?」
さっきの私のように去ろうとする
頭に「?」をたくさんつけている私に答えた
「名刺」
「名刺?」
「そ、名刺。昨日あげた」
「はい…あっ」
「そゆこと。あの一回分を使うってこと」
大切に部屋の棚の上に置いてある
財布に入れるか迷ったが、観賞用に飾っておいた
「どうせ使う気なんて無かったんだろ」
「っ!?」
どうしてわかったんだろう
私は大切に飾ってはおいたが依頼する気などさらさら無かったのだ
名刺を貰ったときはとにかく帰りたくて適当に話を合わせたが連絡する気もなかった
「それだと払えねーじゃん。これでチャラな」
「はい…」
そう言って今度こそ彼はレジへと去っていった
やっぱり彼は私の知っている通り、頭のキレるたまに格好いい甘党だった
今のところ飛び抜けてマダオらしいところを見たことがなかった私は
ついうっかりときめいてしまった
ダメデス!
シッカリシロ!ワタシ!!