銀魂かっこいいタイトルつけたら更新できないと思うからごめんね
第14章 本物のSは人の心を読むのが上手で床上手
翌日いつもより飲み過ぎた華子がお昼まで寝ていた頃
依頼した『なんでも屋』は手筈通り団子屋へと来ていた
「ごめんっくっださーい」
工具を片手につなぎを着た銀髪男性がお店の入り口で呼ぶ
「華子ーーーーっ!!」
「ちょっ!神楽ちゃ…っ」
大きな声で店内へと乗り込む少女へ眼鏡の少年が止めにかかる
「おい〜、だぁから違うっつってんだろがよぉ」
「銀ちゃんだって!!」
昨日、神楽が突如として連れてきた人物
華子そっくりな女
確かに俺は華子本人だと思い込んでいた
どこからどう見ても華子だった
「ひ と ち が い!なんべんも同じこと言わせんな。全くの別人だ」
「そんなはずないネ!」
「神楽ちゃん、銀さんが言うんだから間違いないよ…」
興奮し、昨日から何度説明しても一切信用しない神楽
「お待ちしてました!『なんでも屋』さんですよね?」
「来たかい?今日はよろしく頼むよ」
奥から可愛らしい女の子と年配だがシャンとした女性が出てきた
「こんにちは!今日はよろしくお願いします!お聞きしているのはこの壁で間違いないですか?」
新八が見るからにボロボロな壁を指さし確認する
ネズミの食った穴と聞いてたはずがその壁に貼られた大きなダンボールとガムテープを不信に思いつつ剥がす
「っ!?あなたっ!!昨日のっ!?」
「華子はどこアル!出すヨロシッ!!」
「なっ!人違いだったんでしょっ!」
「そんなはずないアル!あれは華子ネ!」
可愛らしい女の子と口論を始める神楽
今朝依頼先の場所を説明した時に聞いてはいたが…
「おい、神楽。さっさと始めんぞ」
「だって銀ちゃん!」
「…別人だ」
「…っ!」
いつもと違う低い声で工具箱を開きつつ放った一言に黙る神楽
「…っお、思ったより大きいんですねっ!この穴!材料足りるかな〜?あははっ」
シーンと静まる空気をなんとかしようと気遣う新八
黙々とメジャーで穴のサイズを確認する銀時に神楽が声をかける
「育ち盛りなレディーがぶつかればそれぐらいは当たり前アル」
「「お前かよーーーーーっ!!!!」」