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銀魂かっこいいタイトルつけたら更新できないと思うからごめんね

第14章 本物のSは人の心を読むのが上手で床上手


「じゃ、華子さん明日はゆっくりして下さいね!」

「ありがと」


可愛くニッコリ笑うひろ乃ちゃんにお礼を言い、お互い帰路へつく
私達は反対方向なのでいつもお店を出たらすぐバイバイする


お世辞でも広いとは言えない1Kのアパートへ帰宅し、家着に着替えた
休みの日に作り置きしたおかずとご飯をチンした


「いただきます」


目立たぬよう落ち着いた女性を装っているが、正直オッサン化が進行しつつあった私は胡座をかいてリラックスする
モグモグしながら今日一日あったことを思い返してみた


せっかく今まで大人しくしてたのになぁ
関わったといってもドSの沖田以外無かったのに
サボり癖のある彼がフラフラとやってきた事は仕方なかったが、まさかこの世界にいた人物と瓜二つだとは…想定外過ぎる






あれ?



待てよ…



華子って誰?
私じゃなくて華子さんのほうね
原作で知らないよ、そんな人




プシュッ



「おかしいなぁ〜…」


なんてボヤきながら冷蔵庫から缶ビールを取り出し開ける

ゴクッゴクッゴクッ


「っはぁ〜〜っ!!」


喉ごしで味わう仕事明けのビールは美味すぎる!
たいして今日は仕事してないけど

翌日が休みな時だけ飲んでいるお酒
明日は急遽休みになった事を思い出し一気に飲む


「…華子…ねぇ…」


一本目を飲みきって二本目と突入する
アテはお米のとぎ汁とお塩で漬けたキュウリの浅漬け

ポリポリポリポリ


「…わからんっ」


ゴキュッゴキュッゴキュッ


二本目のビールもどんどん飲むと気分が良くなってきた
ポチッとテレビの電源を入れ、なんの気無しにつけた番組
自分の知らない番組、自分の知らない芸能人


「やっぱり…ここじゃないか」


自分の居場所はここではない
最近は少しずつだが小さなきっかけで以前の記憶を思い出すことがあった

休日になんとなく入った純喫茶
テーブルに置かれた灰皿
そういえば煙草…吸ってたな…私
今は吸わないが以前吸っていたことを思い出す

その流れから仕事内容も思い出す
営業をしていたため基本的には外まわり
喫煙OKな場所で休憩出来るようエリアごとに調べていた

テレビはもっぱら録画したものをいつも見ていたなーなんて、目の前でただ流れるバラエティを見つつまた新たな記憶が蘇る
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