銀魂かっこいいタイトルつけたら更新できないと思うからごめんね
第14章 本物のSは人の心を読むのが上手で床上手
「っでも!」
「どうしたんですか?華子さん」
珍しく大きな声を出している私に気づいたひろ乃ちゃんが裏から調理場へと顔を出した
普段は落ち着いた大人女子を装っている私
何事かと心配したひろ乃ちゃん
「…」
心配した顔で首を傾け私と女将さんを交互に見やる
何も言わない私の代わりに女将さんが答えた
「明日は…ひろ乃ちゃんだけでも大丈夫かい?」
「「え…?」」
驚いて女将さんを見ると優しい目で見つめ返してくれる
「華子ちゃん、今日色々あっただろう?だから明日は休んでゆっくりしてもらおうかと思ってね」
「っ!?」
「そう言ったんだけど休むって言ってくれないんだよ。どうせ修理してもらってる間は商売になんないし休んでもらった方が私としちゃあ助かるんだけどねぇ、お給料的にも」
ねぇ?と私へと視線をやる
「あ…」
「いいじゃないですか!大丈夫ですよ、私だけでも!女将さんの言うとおりです、華子さん明日はゆっくりして下さい!」
ひろ乃ちゃんが話は理解した!と言わんばかりに私を諭す
「ほら、ひろ乃ちゃんもこう言ってくれてるんだ。明日は休みな」
「…はい」
女将さんは私の何かに気付いてくれているのか
さすがは絶妙女神
明日は二人の好意から急遽お休みをいただくことにした
ひろ乃ちゃんに明日の段取りを説明する女将さん
自分は関係ないかもしれないが、知らないふりして帰ることもできず二人の横で話を聞く
お昼前の午前中に『なんでも屋』は来てくれる
朝からのほうが客足も少ないだろうと先方からの提案だったそうだ
壁の状態を説明すると『なんでも屋』いわく、数時間で終わるだろうとのこと
三人で取り掛かれば何日も掛かる作業内容ではないそうだ
三人…
絶対あの人達だ
女将さんは依頼先の名前を聞いておらずわからないそうだが男二人と女一人の計三人
間違いない…
名前も聞かず頼んでしまうほど仲介者のことを女将さんは信用しているということなのか
「わかりました!じゃあ明日は修理が終わるまでお客さんにはなるべくお持ち帰りをオススメします!」
「そうだね、頼んだよ」
「はーい!」
二人の話が終わり、私とひろ乃ちゃんはお店から出た