銀魂かっこいいタイトルつけたら更新できないと思うからごめんね
第12章 銀髪の彼はやっぱり死んだ魚の目をしていました
「そんなんじゃねぇよ…」
坂田さんは否定した
それならどうして
神楽ちゃんが私を連れてわざわざ坂田さんに会わせたのか
新八くんも一番に坂田さんへ私のことを伝えようとしたのか
神楽ちゃんが私を探しに来た
あれ…?
「あ…そういえばどうしてでしょう?」
「何が?」
「神楽…ちゃん?というさっきの女の子はどうやって私を…というか華子さんを見つけたんでしょうか」
「そういやそうだな。戻ってきたら聞いてみるか」
うーん、まあいいか
とにかく私がここに連れ来られたが人違いだったということだ
「そうですね、聞いてみてください。それでは私は…」
と、そろそろお暇しようかと腰をあげ軽く会釈した
「え?は?帰んの?」
「はい、帰ります。というか戻ります。仕事中だったんです私」
「マジかよぉ。てことは神楽のやつ強引に連れてきたんだな…ったく。重ね重ね申し訳ねえ。あいつ相当華子に懐いてたんだよ」
強引というか誘拐されてきましたとは言いにくい
神楽ちゃんが私を見つけて嬉しかった…
もちろんそれもあっただろうけど、きっと彼女は坂田さんのため必死だったように思う
「なんかややこしい顔しててこちらこそすいませんでした。ぬか喜びさせたみたいで…」
「何言ってんの!あんたが謝ることないんだよ!あの馬鹿が勝手に勘違いしたんだから」
「それはそうと…」坂田さんは気まずそうに私に切り出した
「その…賃金弁償とか…やっぱ請求されちゃう感じ?でしょうか」
汗をダラダラ流しながら縋るように聞いてきた
シリアスでシュッとした彼はもうどこにも居ない