• テキストサイズ

銀魂かっこいいタイトルつけたら更新できないと思うからごめんね

第12章 銀髪の彼はやっぱり死んだ魚の目をしていました


請求をすることは恐らくないと伝えたものの


「恐らく!?恐らくってことは請求される可能性もあるってことだよね!?時給いくら?一時間分だけとか言われても厳しいんだけど!!」


と、まだ必死に食い下がってくる彼に請求しないことを約束した…というかさせられた
約束するまで足にしがみついて離してもらえなかったからだ

万事屋の懐事情はアニメで見ていた限り、知っていたつもりでいたがどうやら想像を絶するもののようだ


「その代わりと言っちゃあなんだが…」


そう言いながら『糖分』と書かれた額の前にある机から一枚の名刺を取り出し、手渡された

今後なにか困ったことがあれば一度だけ依頼料を無償にしてくれるという
あの『万事屋銀ちゃん』の名刺を貰えたことに感慨深い気持ちになり、じっと見つめていた


「あ、今一回だけしかタダじゃないのかよって思ったでしょ。言っとくけどね、時給換算で考えたら絶対そっちのが高いからね!依頼料のが高いんだからね!」


そんなこと全然思ってないですけど…むしろ感激で胸がいっぱいなんですけど…と思いつつとりあえず感謝の意を述べた


「ありがとうございます、こんな素敵なものを」

「え?なにそれ嫌味?嫌味なの?こんなしょうもないもんで解決しようとすんなってこと?」

「いえいえいえ、とんでもないです。ありがとうございます。大事にします」

「え?なんなの?さらに嫌味重ねてくる感じ?恐いんですけど!?」


勘違いされたのでこの嬉しい気持ちを伝えるため、自分なりに精一杯顔に表し微笑んだつもりだったのだが、全く伝わらなかったようだ
むしろもっと勘違いに拍車がかかってしまった

これ以上何をしても伝わる気がしないし、お店に戻らないといけない
何よりもこの世界の中心人物である彼
私にとっては一番の危険人物とこれ以上関わるわけにはいかない
そう思い、この場から去ることを優先した


「とりあえず、私ほんとお店に戻らないといけないのでこれで失礼します。請求の件はご安心ください、絶対にしませんので。何かあればこちらへご連絡しますね。そのときはよろしくお願いします」


一気にまくし立て、ペコリとお辞儀し玄関へと急いだ
廊下に居た大きなモフモフも居なくなっていた
あの二人とどこかへ行ったのだろう

そこでふとあることに気づいた
私…土足だった…


/ 86ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp