• テキストサイズ

【ハイキュー!】帰ってきた、最強。【男主】

第6章 奇襲


ゾワゾワ_____







澤村の言葉により、俺の全身に血が巡る。








どうしてこんなにも

俺を煽るんだろうね。大地って。




知らないよ?

どうなっても。








口許に笑みを湛えながら、澤村に背を向け、再びレシーブを受けるべくコートの中央へと戻る。






さぁ、好きに攻めておいで。




このコート上は全て俺の守備範囲。

どこにも隙は作らないから。







「影山っナイッサー!」





コートの向こうでは影山がサーブを打つべく、エンドラインの後ろに立っていた。

緊張の色を帯びたその顔は、まっすぐに俺を捉えている。






___ピッ





高く上げられたボールを目指し、影山は助走をつけ、跳ね上がった。





ドッ





先ほどの澤村の打つサーブより遥かに強打と言える威力のボールがこちらへと向かってくる。





………強いけど、まぁまぁってとこか…。







___トッ







普段から及川や牛島の重いサーブを受けている俺にとっては、造作もないこと。

勢いを殺し、柔らかな弾道を描き、菅原の元へと返す。





「孝支。ツーで返しちゃっていいよ。……だからちゃんと取れよー。烏野バレー部。」




「えっ、返しちゃうの?!……わかった!」






少し驚いた様子の菅原にちらりと視線を送る。





「……本当はスパイク打ちたかったんだけどねー……楽しみは取っておこうかなってさ。」






ニコリ笑って見せると、視線の向こうの菅原もニシシと意地悪な笑顔を見せた。





「んっ!おっけー!次は上げるかんなっ!」




「……あぁ。………頼んだ。」






再び視線を反対コートへと向けると、縁下が菅原の返したボールを丁寧にレシーブし、影山へと届けていた。






「ぃよっしゃああぁぁあ!レフトォォオッ!!!!」






雄叫びとともに田中が勢いよく跳ね上がる。

同時に視界の端ではオレンジ頭が飛んでいるのを捉えるが、直感的に田中が来ると予想した俺。







「デヤァァアーーッ!!」






バシンッ







____Fighting spirit.
/ 263ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp