第6章 奇襲
【 菅原side 】
「大丈夫か!?月島……っ」
「っ………大丈夫です。………すんません。テーピングだけしてきますんで。」
コートを離れる月島に駆け寄る清水。
強烈なスパイクをブロックしようとした月島の指は、弾かれた衝撃で軽い突き指を患ってしまったようだった。
「わりぃ。メガネくん、怪我させちゃったみたいだな。………もう少し弱めに打とうか?」
首の後ろを掻きながらわざとらしく微笑む悠。
それと対峙する大地は不敵な笑みを返す。
「……いや、手加減なんて必要ない。こんだけ圧倒的な強さを前にして、俺は怯むどころか、武者震いしてるんだ。……だから。んな余計なこと言ってないで_____もっと、来いよ。…………悠。」
…………うお…!!
大地が名前で呼んでる……!
こんだけの強者を相手にしてんのに怯むどころか楽しんでるってどんだけだよ……
全く
本当に頼もしいったらありゃしない。
_____Injury.