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【ハイキュー!】帰ってきた、最強。【男主】

第12章 合同合宿


帰宅後、誰もいない部屋のソファにドカッと腰を下ろし、ふぅーと長く息を吐く。珍しく及川も岩泉も俺の家に泊まらなかったため、いつになく家の中は静かだ。
俺はおもむろにポケットの中からスマホを取り出すと、目的の人物の名前を探し通話ボタンを押した。

Prrrr__「……おー悠か。」
「よ、大地。今いいか?」
「大丈夫。……つか、まじびびったわ。まさかお前らも来るなんてよ。」


通話口の向こうから聞こえてきた澤村の声に、返事を返しながら俺は冷蔵庫から取り出したミネラルウォーターを喉へと流し込む。
冷たい感触が喉を通りすぎ、心地よい。


「………だな。俺もビビった。まぁ想像つくだろーけど、うちの主将は影山と一緒っつーことに文句たらたらだったけどな。」
「ははっこっちも影山と日向は騒ぐこと間違いないわな。……明日言うのやめよーかな、なんてな。」


耳に届く澤村の声が楽しそうで、俺もつられて笑顔になるが、本題である音駒についての情報収集をすべく話題を切り替えて。


「………んで、音駒なんだけどよ。___」


………結局、澤村との電話は割りと長く続き、色々脱線しつつも予定通りに音駒の情報を得た俺は、これから始まる合宿への期待を高めていった。


______



そして、迎えた合宿前日___

俺たち青城メンバーは1週間の東京遠征(合宿)に向かうべく、集合場所である仙台から秋田新幹線に乗り込んだ。
車内では先ほどくじ引きで決まった席順で座り、俺は通路側で隣には及川が座るという残念な結果になった←

……だって、徹うるせぇんだよ?
俺が散々寝かせろっつってんのに、隣でずっと影山や菅原たちと関わるなとか何とか文句言ってんの。
勘弁してほしいよね、全くさぁ……。

「だぁからっ!わかったっつーの!!お前もいい加減しつけぇっ!!」
「~~~っだってぇ!飛雄、絶対悠に絡みにいくしっ!絶対嫌っ!」


……とまぁこんな実に下らない攻防戦をひたすら繰り返している内に、新幹線は東京へとたどり着き、俺たちは宿泊先のホテルへと向かっていく。
ちなみにホテルの部屋は2名ずつに分かれており、こちらもくじ引きの結果、俺は松川と同室で、岩泉が花巻と、及川はというと矢巾と同室になり、矢巾を哀れに思った俺は心の中でそっと矢巾にエールを送った。


__Bubbly heart.
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