第5章 行き先の5歩
トト「わかった。ならシャンバルさんに挨拶する、お前ついてこい」
と言われた。どうやらここに入れるようだ
クルッ
ミュロンちゃんにお礼を言おう
後ろを振り替えるとムーさんとミュロンちゃんと目があった
貴方「あの、見ず知らずの僕を助けていただいてありがとうございました。」
ミュロン「別にいいのだアオバ」
貴方「あれ?名前教えましたっけ?」
ミュロン「さっきのが聞こえていたのだ」
なるほど、ファナリスは耳が良いもんな。
ミュロン「それより、悪かったのだ」
貴方「、、、なんのことですか?」
ミュロン「僕は、お前のことファナリスだと思っていつものように走っちゃったのだ」
と言ってミュロンちゃんは、申し訳なさそうに頭をさげた
貴方「とんでもないです!僕なんかに頭を下げないでください!」
俺は、自分なんかに頭を下げてほしくなかった。こんな自分に、醜い自分に、嘘つきな自分に、助けてくれたミュロンちゃんやみんなを欺いて嘘をついている自分に頭を下げるなんてしてほしくないのだ。
貴方「それに、勘違いをさせる髪をした僕がいけないのです。」
そうだ、俺がいけないんだ。
こんな髪だから、、、、この髪はどれだけ自分を苦しめればいいんだろうか。
貴方「ほんと嫌な、髪だ」
思わず、口に出してしまった。