第1章 フェイク/プライド
分かってはいるけど、
感度ビンビンの何が悪い。
そして内側からフツフツと湧いてくるこの修羅のような気持ちを。
受け止め肯定する事の何が悪い。
相手に怒りを抱く事の何が悪い。
そう、これは譲れないプライド。
私が私であるための。
譲れない。
守っていきたい。
私を。私自身を。
「ねぇ、靴下、汚れてるわよ?」
私は男友達に嘲笑しながら話しかけた。
「は?」
男友達が馬鹿にしたような顔で私を見る。
「心が汚れてる奴は靴下も汚れてるの。見てみなよ」
「何言ってんだ?お前」
男友達が上履きを脱ぐ。
「汚れているわけ……な……!!!!!!!!」
男友達の靴下からぷんぷん嫌な匂いが立ち込めてくる。
「うわ」
「なに」
「やだ……キモ」
男友達の靴下にうん○がついていた。
クラス中が男友達に注目する。
「なっ!?そんなはずっ……」
「相手を選びましょうねフェイク魔君」
私はウィンクをした。
そう、これが私の能力。
物体を移動させ、出現させる能力。
男友達にムカついたから靴下にうん○を移動させておいた。
「寄るなクサァッ」
男友達はそれからクラス中にうん○マンというあだ名で忌み嫌われ続けましたとさ。
駄作者よりお詫び…
食事中の方、申し訳ありませんでした><。