第23章 新年会(前日)
淳子:「ほら!行かな!怒られるで?明日頑張ろな!」
二人の背中を押して歩かせた。
安:「ほな、明日…」
大:「…明日ね…」
淳子:「うん。お仕事頑張って♪」
二人に手を振ると、笑顔で手を振り返してくれた。
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今日は朝から、彼女は事務所で明日の用意をしている。
エイトの皆さんも少し手伝うらしい…
関西の人だし、コンサートにも2、3回行った事があるらしいし、キスマイより知ってる感があったし…
北:「よぉ~!何考えてんの?また彼女?」
ニヤニヤしながら声を掛けてきた北山は、たしか大倉くんと仲良しのはず…
好みのタイプとか、今彼女居るのかとか知ってるかな…?
太:「大倉くんてさ、今、彼女居るの?」
北:「おふ!どした?急に忠くんの事なんか…」
太:「…」
北:「今、彼女は居ないと思う。気になる人が居るとか…前に会った時言ってたかな?」
太:「いつごろ! ? 」
北:「忘れた♪でもなんで??」
太:「大倉くんのタイプって…」
北:「…なんで?お前どしたの?」
太:「…」
北:「おーい!なんでぇ!?」
北山が隣から声をかけてるけど、それどころじゃなかった。
太:「ちょっと…悪い…すぐ戻る」
お気に入りのアイドルに言い寄られて、嬉しくないハズは…ない…いくら彼女でも…
プルルプルル。プルルプルル。
淳子:「太輔くん♪」
太:「淳子、今どこ?」
淳子:「今?ちょうどあきらを迎えに来て、幼稚園の駐車場に車停めたとこやで?どしたん?」
太:「準備は無事終わった?」
淳子:「うん。たぶん…おそらく…きっと…」
太:「そか。なら良かった…エイトの皆さんとは、仲良くできそう?」
淳子:「うん!関西弁が飛び交ってて楽しいよ♪」
太:「…」
淳子:「太輔くん、明日会えるん楽しみ♪」
太:「うん…」
淳子:「太輔くん?どしたん?なんかこないだからおかしくない?」
太:「…会えなくて、禁断症状が出てんの!」
淳子:「あはは!何それ!明日会えるよ…だから、もうちょっと頑張って♪」
そう言われて、気持ちが治まった。
俺ってこんな奴だったか…???