第23章 新年会(前日)
新年会の前日。
あきらを幼稚園に送って、そのまま事務所へ。
教えてもらった会場には、テーブルや食べ物や飲み物、お好み焼き用の鉄板が運び込まれていて、普段事務仕事をしている方々が、慣れた手つきで準備をしている。
あきらのマネージャーの前田さんを見つけて、挨拶すると、
前:「おはよーございます!お好み焼き焼いてくれるんですって?エイトのやつらと…」
淳子:「違いますよ!やらされるんですよ!隅っこで食べるだけ食べたら帰ろ思てたのに…」
前:「あはは!けっこうみんな楽しみにしてますよ♪今日は?準備ですか?」
淳子:「そ!100枚も急には焼けません…」
鉄板のセッティングをしてくれている所へ歩いて行くと、大量のキャベツが山のように積まれている。
カバンからエプロンを出して、キャベツを機械に押し込む。
キャベツを微塵切りにする機械は、激しく音を立てながら、キャベツを呑み込んでいく。
昼過ぎまで一人でキャベツと戦っていたら、1/3ほど山が小さくなってた。
ちょっと休憩しようと、近くの椅子に座ってお茶を飲んでいたら、
大:「エプロン!可愛い!」
いきなり言われてびっくりして、声の方を見ると関ジャニのみんなが来ていた。
丸:「ほんまやぁ~可愛いなぁ♪」
急に誉めらてお茶を吹き出しそうになって、慌ててタオルで口を拭く。
村:「遅なってすんません!わ!すごいキャベツやな!」
横:「こんなけ刻んでくれたんすか!スゲェ…」
渋:「イヤ、さすがに手は無理やろ!機械やろ!」
横:「あ、そっか!機械、スゲェ…」
錦:「よっしゃ、ほな何したら良い?」
錦戸くんが、腕捲りしてキャベツの方へ歩いて行く。
男性が7人も増えたのでそこからの準備は早かった。
予定していた準備を終えたのがちょうど、あきらのお迎えの時間で、エイトのみんなの次の仕事にも間に合った。
大:「思ったより早く終わって良かったね♪」
大倉くんが、また隣に居てニッコリ微笑んだ。
今日は、気が付くと大倉くんが隣に居たような…
錦:「お前、ええかげん、淳子さんから離れろや」
笑いながら錦戸くんが、大倉くんと私の間を通りすぎて手を洗っている。
安:「ほんまやで!離れてぇ~」
安田くんも笑いながら通りすぎて行く。