第22章 お好み焼き
時間が経つのがやたら遅く感じる。
昼に彼女から新年会にやらされるお好み焼きの事と、一緒に行けなくなった事を聞かされて、ちょっと凹みぎみだから…
お好み焼きのスケットが誰なのかも、気になって仕方ない。
イヤな予感がしていた…
どうしても気になって、休憩中にlineをしたら予感は的中した。
スケットは関ジャニ∞の皆さん。
彼女が会いたがってた大倉くんが居る…
急に不安の波が押し寄せてきた。
木村さんも、前に"気を付けないとヤバイ、落ちる"って…
彼女は見た目は、特に美人でも、可愛いわけでもない。けど、雰囲気や物腰、話し方や話す内容に惹き付けられる。
そして、素晴らしいほど鈍感だし、もちろん無意識だから、危険だ…
思わず、まだ仕事中なのに電話した。
声が聞きたい…不安を取り除きたい…
太:「会いたいな…」
淳子:「…うん…。でも、頑張れば1週間後に堂々と会えるよ?頑張ろ?」
太:「じゃ、その時キスして良い?」
淳子:「もう!」
太:「あはは。大丈夫!頑張れる!ありがとう♪」
太:「じゃぁ、戻るね!」
淳子:「うん。頑張って♪電話ありがとう♪」
太:「じゃぁね…おやすみ…」
淳子:「おやすみなさい…」
不安になる必要などない!気合いを入れ直してその場を離れた。