第21章 肌の温もり
結局、電話はマネージャーからで、午前中に仕事が1つ入ってしまった。
慌てて、彼女を送り届けて、初めての二人だけのデートはあっけなく終わりを告げた。
北:「今年のカウントダウン、マッチさんも来るらしいぞ!」
宮:「マジで!?ヤバイ!歌詞ちゃんと覚えておかなきゃ!ね!裕太!」
宮田が玉森にくっついてはなしかけてる。
ソファに座って雑誌を見ながら、彼女が好きなアーティストの音楽を聴いていたら、
玉:「離れろ!ねぇ、ガヤさん!昨日のデートどうだった?」
北:「そうだ!どうだった!?」
北山が隣に座って、わくわくした顔で聞いてくる。
太:「あ?ボチボチ?」
北:「なんだよ!相談乗ってやったのに!」
太:「あぁ…悪い…」
太:「…」
太:「…付き合う事になった…」
ボソッと言うと、全員が俺を見て、一瞬動きが止まった。と思った瞬間、「えぇっ!?」「マジで!?」と次々に言い出して驚いてる。
北:「マジか…歳上の子持ちだぞ…?」
太:「んなの、関係ねぇよ…」
横:「良かったね!太輔」
太:「お前らには迷惑かけないようにするから!悪いんだけど…」
北:「まぁ、お前が決めたんだし、オレらがなんか言えるわけでもねぇしな♪良かったじゃん!」
北山が俺の肩を叩きながらそう言った。
理解あるメンバーで良かった。
苦楽を共にしただけはある…
太:「あ!オレの奢りの飲みはいつ行く?」
みんなで笑いながら、日付の調整を始めた。