第21章 肌の温もり
太:「ね、じゃぁ、さっきの続きだけどさ、次会えるのって、新年会?」
ベットに食べ物を移してくれてる彼女に聞いた。
淳子:「あ!新年会!そいや前田さんが言うてた…」
うちの事務所の正社員と19歳以上のタレント。
正確に言うと研修生が19歳以上。タレント目当ての付き添いは困るから。
あきらくんは唯一、研修生じゃないお子さまだから、新年会には参加できるわけで…
もちろん、付き添いで淳子も参加。
完全シークレットで、事務所の上のフロアーが新年会用に造られてる。
事務所の人間以外は、知らない、居ない。
1日だけの無礼講。
ルームサービスを食べながら、彼女にそう説明すると、
淳子:「そんなとこ行くん、イヤやなぁ…」
太:「じゃぁ、一緒に行こっか♪迎えに行く♪」
淳子:「ほんまに!?ヤッタ♪ほな、うちが行く♪あきらのチャイルドシートが要るからね」
太:「車買ったの!?」
淳子:「違うよ~♪妹の!譲ってもらったん」
淳子:「軽やから、狭いけど…良い?」
太:「全然♪淳子の運転楽しみ♪」
ふふふと笑いながら、俺の腕に摺り寄ってきた。
淳子:「あ!じゃぁ、いっぱい色んな人を見れるんや!?」
目を輝かせながら、俺を見た。
太:「何?誰か会いたい人、居るの?」
淳子:「んとね、関ジャニの大倉くんやろ?嵐の翔くんと、Vの岡田くん。TOKIOの長瀬くんにも会いたいなぁ♪男前♪♪」
太:「…淳子、以外とミーハー?」
あまりにもたくさんの名前が出て、びっくりした。
淳子:「せやで?ほかにも太輔くんが知らんうちがこれからいっぱい出てくるかもよ?大丈夫?」
笑いながら、俺をツンツンと指でつついて来た。
つついて来る手を握って、引き寄せた。
太:「大丈夫。オレ以外とこんなことしないでしょ?」
彼女にキスをする。
ゆっくりと、舌を絡めると、彼女も舌を絡めて俺の首に手を掛けてきた。
ピリリリ♪ピリリリ♪ピリリリ♪
彼女のバスローブに手をかけようとした瞬間、俺のスマホが鳴った。
電話だ…
仕方なく、彼女から離れて、電話に出た。