第21章 肌の温もり
はにかんで笑う彼女の、耳に光るピアスに気が付いた。
俺は立ち上がって上着の右ポケットから、小さな箱を取り出して、彼女の隣に座った。
太:「これ…クリスマスプレゼント♪」
彼女は驚いた顔で俺を見た。
淳子:「えっ!?クリスマスプレゼント!?うちなんも用意してないよ!もらえやん!」
太:「オレが勝手に用意したから良いの!受け取って?」
淳子:「…」
太:「ほら!」
淳子:「…ありがとう…開けて良い?」
申し訳なさそうに箱を手に取ると、ピンク色のリボンをほどいた。
淳子:「わぁ!可愛い♪青いイルカやぁ♪」
箱の中の小さな青いイルカのピアスを1つ持ち上げて、俺に見せながら笑った。
太:「幸せの青い鳥のイルカバージョンだってさ♪淳子さんもあきらくんもイルカ好きでしょ?」
淳子:「でも、これって高いんちゃう?キラキラ輝いてるで…」
太:「大丈夫。ちゃんと、淳子さんが気にすると思って、抑えました♪」
嬉しそうに笑って、
淳子:「ありがとう♪太輔くん♪めっちゃ嬉しい♪初めてこんなんもらった♪ちゃんと、お返しするわな♪」
ピアスを揺らしながらそう言った彼女の髪を耳にかけて、そのまま、顔を引き寄せてキスをした。
太:「今、ちょうだい…」
耳元で囁いて、首筋にキスをする。
彼女は慌てて離れようとしたけど、抱き締めたまま、ベットへ倒れ込んだ。
淳子:「太輔くん、あの、ちょっと…待っ…」
首筋にキスしながら服に手をかけると、彼女が自分の胸元に手を置いて、俺の邪魔をする。
太:「ごめん…オレ我慢できない…」
彼女の手をどけようとすると、
淳子:「あの!あの!待って…あのね…えっと…あの…」
彼女が何を言いたいのか分からなくて、ちょっとイライラしてきて、顔を見ると、真っ赤になってる。
淳子:「ひ、久しぶりすぎて、自分がどうなるか分からんの!シャワーも浴びてないし…」
そう言って、両手で顔を隠した。
俺は可愛いくて、嬉しくて、顔を隠したままの彼女に
太:「めちゃくちゃにしてやる…」
そう言って、覆い被さった…