第19章 Nice to meet you!
あの日、彼女の気持ちを確認して、俺は満足感いっぱいで、自分のうちに帰った。
泊まりたかったけど…泊まったら我慢できそうになかったし…
嬉しすぎて眠れなくて、仕事に遅刻しそうになった。
それからは、連絡はしてるけど、なかなか会えてなかったから、今日は早く終わったので、会いに来た。
急に来たから、一応、確認しようと、lineしたら既読になったのに、返事がない。
不思議に思いながら行くと、お客様が居た。
アメリカに住んでる友達だそうで、気さくなご夫婦だった。
俺が来たから帰るのか、その予定だったのか、少し話したら帰ると言うので、玄関までお見送りした。
彼女があきらくんに呼ばれて離れた時、ノリコさんが、
ノ:「太輔くん、あの子の傍に居ってくれてありがとう。見てられへんぐらい辛そうやったから、今、あんなに笑ってくれてるのが、嘘みたいで安心したわ」
ノ:「淳子の事、頼みます…」
そう言って、頭を下げてくれて、
ノ:「ほな!行くで!淳子!また、4日後な!」
とリビングの方に叫んで旦那さんと出て行った。慌ててリビングから、淳子さんがあきらくんを抱いて来たけど、二人は行ってしまった。
淳子:「もぅ、ちょっと待ってくれたら良いのにぃ~」
拗ねたように、少し頬を膨らませた彼女は俺が居るのを思い出したみたいに、びっくりした顔をして、真っ赤になって、俯いた。
太:「面白い人だね。ノリコさん。旦那さんも優しそう」
淳子:「うん!めっちゃ男前やで、ノリコ。グリフは料理上手やし♪」
太:「英語習えば良いのに」
淳子:「ノリの英語が流暢すぎるから、カタカナ英語なんて恥ずかしいの!」
さっきのHiを思い出して、また笑ったら、
淳子:「太輔くんは、英語に興味あるんやなぁ。上手やったわぁ♪」
リビングへ歩きながら話してたら、あきらくんが、
あ:「ママぁ~お腹空いたぁ!!」
と叫んだ。
淳子:「わぁ、ほんまやな!ごめん!すぐするから!」
慌ててキッチンへ入って、
淳子:「太輔くんも食べる?今日はもうこんな時間やから、お好み焼き!」
と叫んだ。
太:「いただきます♪」と言うと、ニッコリ笑って頷いてくれた。