第19章 Nice to meet you!
淳子:「ノリ~!!」
手を振ると気が付いて、笑いながら走って来た。
ノ:「久しぶり~!」
二人で抱き合って喜ぶ。
アメリカに住んでる親友のノリコが旦那さんのグリフとあきらに会いに来てくれた。
といっても、半分はノリコの出張に便乗してるけど…
成田空港に向かえに来た私とあきらは久しぶりに会う二人にドキドキしてた。
ゆっくり歩いてきたグリフに「Hi!Glif」とだけ言って、ハグしてもらう。
あきらも真似して、二人に挨拶した。
ノ:「わざわざ向かえに来んでも良かったのに~」
淳子:「そんなん無理よ!帰って来たん知っててそんなん無理!」
淳子:「こっち…成田空港て知らんから駐車場にてこずったわぁ」
そう言いながら、ポケットから車の鍵を出した。
ノ:「車買ったん?まさか、わざわざちゃうよな?」
淳子:「違うよ、麻子のんよ。譲ってもろたん。ないと何かと不便でさ、買い換えるて言うから!」
淳子:「ノリら荷物少ないから、あきらのチャイルドシートあるけどイケるやろ?」
ノ:「あぁ、麻子のんか…麻子元気?」
ノリは色んな事を知ってくれてる。
性格がさっぱりしてるから、話しやすい。
太輔くんの事も、軽くは知ってる。
淳子:「麻?元気やで?」
麻子とは、妹。身内で唯一、太輔くんの事を知ってる。背中を押してくれた。大事な妹。
一旦、ホテルに荷物を下ろして、グリフ希望のレストランにお昼を食べに行く。
お土産を見ながら、寝てしまったあきらの為に、うちに来た。
ノ:「ほ~!えぇとこやんかぁ!」
淳子:「事務所とあきらのおかげです…」
ノ:「あきらの仕事上手いこと行ってんねんなぁ♪悩んだけど入れて良かったな♪」
淳子:「うん♪」
淳子:「さっきのグリフが撮ってくれた写真、パソコンに移せるかなぁ?」
あきらをベットに下ろしながらそう言うと
ノリコが通訳して、グリフはパソコンをさわり出した。
グリフは日本語がわからない。だから、たまにノリコが通訳する。
私はノリコが居るから、英語を覚えようとしない。
グリフとはジェスチャーか単語でたまに話すだけ。
だけど、グリフはノリコと私の会話を嬉しそうに聞いてくれる。