第18章 確認
太:「オレの事、信じて…」
太:「オレが守るよ。必ず傍に居る。絶対後悔させない…オレも後悔しない…」
太:「だから、お願いだから…正直に…聞かせて…」
太:「淳子さん、オレの事…好き?」
溢れる涙が答えなんだと、自分でわかってる。
だから、言葉は必要なかった。
静かに頷いた彼女を抱き寄せると、胸の中で「ありがとう」と小さく呟いた。
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目の前の太輔くんは、歳下には見えなくて…
信じろって言ってくれる…
傍に居たいのは私も同じ…
背負わしてしまう荷物があまりにも大きなものなのに、後悔しない。と言い切ってくれた…
その言葉に安心した私は静かに頷いた。
抱き寄せてくれた彼の胸から、心臓の音がする。
ゆっくり、顔を上げると彼が優しく唇を合わせた。
太:「泊まってって良い?」
耳元で囁くように言う彼にびっくりして、思わず離れた。
淳子:「だめです!」
彼がクスクス笑いながら
太:「残念♪」
全然残念そうじゃない素振りで、座り直して、マグカップを手にした。
淳子:「入れ直そっか?」
太:「ううん。良い」
私のカップの覚めた紅茶は、渇いた喉に心地好かった。