第12章 新しい生活
木:「社長から聞いたよ。葉山淳子ちゃんとあきらくん。男の子ってこんななんだね。うちは二人とも女の子だから、あんなに走り回らないんだよね♪」
淳子:「すいません!社長はいつも笑顔で居ってくれるので、この子調子に乗るんですよ」
木:「元気で良いじゃない♪」
そんな話をしながら、ロビーまで一緒に歩いた。
久しぶりにこんなちょっと子育てっぽい話が出来て、相手が木村拓哉だと言うのを忘れて夢中になってしまった。
木村さんが少し薄暗くなってきてる外に気が付いて、
木:「じゃ、オレ行くわ。楽しかったよ。そいや近々、あきらくんと仕事するかもしれないんだってさ。楽しみにしてるねぇ♪あきらくん!バイバァイ!」
といって、手を振りながら駐車場へ歩いて行った。
淳子:「さ、帰ろっか♪今日はスゴい人に会えたなぁ♪さて、夜ご飯何が良いかなぁ?」
淳子:「今日はね、太ちゃんが来るかもよ?あきら起きてられるかなぁ?明日はお休みやし、ちょっと遅くまで待ってよっか♪」
夜ご飯の買い物をして、家に帰った。
新しい家にもだいぶ慣れて来て、近所のスーパーや、公園にも行ける余裕ができた。
けど、どうしても関東弁に慣れない私は元々、一人が嫌いじゃない事、今はあきらが居る事が手伝って、あきらの幼稚園でも浮いたままで、ご近所さんとも親しくなれないでいた。
だから、太輔くんが連絡をくれるのが、唯一の楽しみだった。
拓矢とは、付き合った期間を入れると、20年も一緒に居たから、ドキドキしたり、自分を磨いたりする事が無くなってた。
今はあきらの付き添いで、いろんな人と会って、ドキドキして、恥ずかしくないようにおばさんを磨いたり…
ちょっと若返った気がする。
私は、もう一度、人生やり直せる気がして来た。