第12章 新しい生活
なんとか無事に引っ越しが終わって、新しい生活が始まった。
あきらは、社長の知り合いの、途中入園できる幼稚園に行きながら、モデルの仕事から始める事になった。
初仕事は、公園で、衣装を来て走り回ってるのを撮影するものだった。
他の子ども達と、仲良く撮影できてひと安心した。
こっそりスマホで撮って、太輔くんに送った。
太輔くんとは、この1か月、ちょくちょく連絡を取り合ってた。
決心した時も、事務所に挨拶に来た時も、引っ越しした時も、一緒に行くとか、手伝ってくれるとか、散々言ってくれたけど、なんとか諦めさせた。駄々っ子みたいに拗ねて大変だった。あの、藤ヶ谷太輔が!?と思うほど、可愛かった。
今日は久しぶりにあきらの写真を送った。
< 淳子→太輔 >
おはよー♪本日、無事に初仕事です♪こっそり撮りました♪
ピロリン♪
< 太輔→淳子 >
おはよー♪いよいよ仲間入りだね♪色々お祝いしたいんだけど、近々会えないかな?
< 淳子→太輔 >
私達は、あきらの仕事時間が決まってるから、夕方には毎日、家に帰ってるからいつでも大丈夫!けど、わざわざお祝いなんて要らんよ?お気持ちだけいただいときます♪
ピロリン♪
< 太輔→淳子 >
オレが久しぶりに会いたいんだよ。今日、仕事が終わったら行くよ。
< 淳子→太輔 >
わかった。来る時連絡して?
ピロリン♪
< 太輔→淳子 >
了解♪
あきらの撮影が無事に終わって、帰り仕度をしていたら、あきらのマネージャーの前田さんがこっちに走って来た。
前:「葉山さん、この後、ちょっと事務所へ
行きます。なんか書類に不備が見つかったからすぐに訂正してほしいそうです」
そう言われて、車は事務所へ向かう。